2023/03/12

今日は3.11~あれから12年

 今日は3.11.東日本大震災の発生から12年が経つんですね。

見かけでは被災地にも平穏な日常が戻ってきた印象を持ってしまいがちですが、被災により失った人や物は戻ってはきませんし、汚染された土壌や水の問題は解決していません。心の傷は薄くはなっても癒えることはないのだと思います。それでも前に進まなければいけないという思いで、みな頑張っているのですよね。
30年で阪神淡路、東日本、長野北部、熊本、胆振東部など地震だけではないですけれど、様々な災害を風化させることなく心にきざみたいと思います。その間にも世界では争いや侵攻、自然災害、気候変動により、多くの方が被災している現実を直視し、直接的、間接的に自分たちにも影響を及ぼしていることを一瞬でも想像できる人間でありたいと思うのです。

そのような特別な日の法話は、専有道場で「金剛禅の教義」と「ダーマ」について行われました。

金剛禅の信仰の中心は、あらゆるものを結び付け、全ての生物を生成し、因果応報をつかさどる真理=「ダーマ」です。

ダーマは無形ですが、ひとり一人の心にダーマの分霊が存在し、分霊は我々の肉体を住み家とすることでその形を表します。
ダーマを信じるということは、自分の可能性を信じるということであり、ダーマの形としての「私たちそれぞれ」が修行することで、学び、身に付けたことがその人の可能性を広げることにつながっていくということです。

道院長はこれを「色即是空」と「空即是色」という言葉で説明されました。
「色(しき)=実体」、「空(くう)=実体のないもの」であり、ダーマとの関係は因縁によって生まれた肉体は「色」であり、一方、因縁が消滅したときには実体のない状況の「空」になります。

色即是空と空即是色は、因縁による空と色という表裏が異なる視点の説明であり、どちらも真理であるということ、と私なりに考えましたが、深掘りするほど意味不明になってしまいました。すみませんん( ;∀;)

修練は、今日もたくさんの拳士が集合しました。ありがとうございます。今日も少年部と一般部に分かれてそれぞれの課題に取り組みました。






少林寺拳法の練習は、少林寺拳法の技術修練のみにあらず。修練を通して自分の生き方、可能性にどのように結び付けていけるか、それが永遠の課題です。

少林寺拳法から離れた時にふと少林寺拳法での学びを思い出したり、身につけた振る舞いができれば空即是色の体現になるのかな。